えんばく生活 は、現在準備中です。

2020/06/10 11:57

β-グルカンを含む食物繊維が、
ビタミンと並ぶ第6の栄養素へ。


米国・カリフォルニア州の原野では、昔から多くのえん麦が自然に生息していました。
人の手がまったく加えられていないにもかかわらず、むしろこの過酷な成育環境の中で、
いつのまにか逞しく、病虫害にも罹り難い、優れた穀物へと育っていたのです。

ある時、一人の医師がたまたまこの地を訪れた際、ここに住む人の中に高血圧、
脂質異常、糖尿病を患う人がほとんどいないことに気づきました。
不思議に思った医師は、その後数年にわたってこの謎を探ることに費やします。
その結果、他の地域が飼料として利用していた皮つきのえん麦をここの住民は
食しており、それが人々の病気を防いでいることを発見したのです。

これをきっかけにはじまった研究で明らかになったのは、えん麦の外皮、
つまり「えん麦ふすま(オートブラン)」に含まれるβ-グルカンをはじめとする
食物繊維が、実は生理的な有効成分だということ。やがて欧米では、食物繊維が
タンパク質、脂肪、炭水化合物、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素と
呼ばれるようになりました。